FAQ

製品について、よくあるご質問

intdash全般について

intdashとは何ですか?

intdashは、自動車から取得される車両データや高機能ロボットが生成するROSデータ、IMUセンサーが出力するセンサー値など、特に頻度が高くデータ量の多い時系列データの伝送を、モバイル回線やインターネットを介して安定的に実現するデータ伝送プラットフォームです。

intdashを使用することで、自動車、ロボット、産業機械などから取得した大量・高頻度な時系列データを、遠隔地の人やコンピューティングリソースへ低遅延に伝送することができます。

また、プラットフォームを流れるデータは自動的にデータベースへ蓄積され、APIを介して様々な用途で活用することができます。

intdashはどのような用途で使用できますか?

intdashは様々な産業や用途で活用可能です。IoTシステムの構築に必要な様々な機能をご提供します。

  • 産業別活用例
    • 自動車計測 / 車両開発
    • MaaS / コネクティッドカー
    • 建設現場 / i-Construction
    • 製造業 / スマートファクトリー
    • 流通・物流 / ロジスティクス
    • インフラ監視 / スマート点検
  • 用途別活用例
    • IoTプラットフォーム構築
    • 遠隔データ計測 / テレメトリー
    • フリート監視 / 遠隔管制
    • ロボット開発 / RobOps
    • デジタルツイン
    • 機械学習 / Deep Learning

intdashではどのようなデータを扱えますか?

intdashでは、伝送したりデータベースに収容するデータの形式に制約はありません。バイト配列で表現できるデータであれば、どのようなフォーマットのデータでも収容することができます。

データの取得はクライアントデバイスで行いますが、当社製品(アプライアンス機器、USBペリフェラルデバイス、ソフトウェア)を使用することにより、車両データ(CAN)、ドローンの機体データ(MAVLink)、アナログ信号、カメラ映像、音声、GPSデータ、ロボット関連データ(ROS)などを取得して伝送できます。

また、拡張開発を行うことにより、サードパーティ製センサーデバイスから取得したデータや、各種産業用バスから取得したデータを伝送することも可能です。

お持ちのデバイスの対応可否やintdashへの接続方法については、 お気軽に お問い合わせください。

intdashを使い始めるには何が必要ですか?

intdashを使い始めるには、クラウドやオンプレミス上に構築したintdashサーバーと、intdashサーバーに接続するクライアントデバイスが必要です。

intdashサーバー環境

以下のいずれかの方法でintdashのサーバー環境を用意できます。

  • 当社がホスティングするintdashサーバーのSaaSを使用する
  • お客様が保有する環境にintdashサーバーを構築する(AWS、Azure、GCP、オンプレミス等、様々な環境へ構築が可能です。構築方法についてはお問い合わせください)

クライアントデバイス

intdashへ接続するためのアプリケーションがプリインストールされたクライアントデバイスとして、「intdash Terminal System」をご用意しております。本機器をご利用いただくことにより、最小限の設定のみでintdashサーバーと接続することができます。

また、簡易的にデータ計測を行える iOSアプリケーション「intdash Motion」もApp Store上にご用意しております。お持ちのiPhoneにインストールしていただくことで、iPhoneのIMUセンサー値やカメラ映像をintdashに送信して、intdashを簡単に体験することができます。

その他のデバイスについては、「intdash用クライアントデバイスについて」もご覧ください。

intdashはどのような形態で提供されますか?

intdashサーバーは、以下の2つの方法で提供しております。

  • ソフトウェアライセンスでのご提供
  • 当社が運営するマネージドサービスでのご提供

ソフトウェアライセンスでのご提供では、月額サブスクリプション(契約期間中のすべてのバージョンを利用可能)または特定のバージョンの一括買取りを選択いただけます。

マネージドサービスでのご提供の場合は、環境規模、必要なストレージ量や通信トラフィック量等に応じた料金を、月額サブスクリプションの形式でお支払いいただきます。

ライセンス料およびマネージドサービス利用料は利用規模に比例する料金体系となっており、お客様のユースケースに応じて都度お見積りにてご提示いたします。

データの取得から可視化までの遅延はどのくらいですか?

当社東京四谷オフィス〜AWS東京リージョン上のintdashサーバーの折返し経路でセンサー値を伝送した際の往復時間として、数ミリ秒〜数十ミリ秒の伝送遅延を実現した実績がございます。ただし、遅延時間は利用する環境や通信回線、送信するデータの種類によって大きく異なるため、お客様のユースケースや環境での性能を保証するものではありません。

映像データの伝送については、映像のエンコードやデコードにかかる遅延時間が支配的となるため、さらに数100ミリ秒の遅延が加算されます。

お客様それぞれの環境やデータでどの程度の遅延時間が実現可能か確認したい、といったご要望も受け付けておりますので、まずは お気軽に ご相談ください。

遠隔地の機器を遠隔制御するためにintdashを使用できますか?

intdashの低遅延伝送を用いて、遠隔地の機器に制御情報を送り込むことが可能です。例えば遠隔地に配置されたモビリティを遠隔操縦する場合、intdashが持つ大量・高頻度データ伝送の特徴を生かして、アクセル開度やステアリング角度などの数値をストリーミングして直接制御するような制御方法も実現が可能です。もちろん、目的地指定などのような指示コマンドによる制御にも使用することができます。

また、intdashサーバーが制御情報を仲介する仕組みのため、操縦者と操縦対象機器の間でやり取りされるデータを第三の場所で監視することも可能です。例えば、複数の操縦者により複数の操縦対象機器が操縦されている場合に、集中監視センターで状況を監視したり、必要に応じてセンターから操縦を支援したりするようなシナリオを実現することができます。

コントローラや操縦対象機器をintdashサーバーに接続するには、intdashのクライアントライブラリであるintdash SDKを使用します。intdash SDKを使用することで、intdashに接続するアプリケーションやデバイスを自由に開発することができます。

他の競合技術・競合サービスとの違いは何ですか?

intdashの最大の特徴は、産業用バス等から取得される秒間数千サンプルといった大量・高頻度な時系列データの伝送において、「伝送の低遅延性」と「サーバーストレージへの無欠損でのデータ保存」を両立している点です。一般的には、データロストを許容して低遅延性を重視したり、ACK処理によりデータロストを防ぐ代わりに低遅延性を犠牲にしたり、低遅延性とデータ完全性はトレードオフとなりやすい要素ですが、intdashでは、伝送の低遅延性を維持しつつ、最終的にサーバーに保存されるデータは完全性が保たれるように設計されています。

この特徴により、例えば車両の運行監視システムでは、運行状況のリアルタイム監視において低遅延可視化を実現しつつ、事故発生時の事象解析において欠損のない完全なデータでの解析も同時に実現することができます。

その他、intdashは以下のような特徴を備えています。

  • センサー値から動画、産業プロトコルのメッセージなど、マルチモーダルで多様なデータを一つのプラットフォームで伝送・収容できる
  • すべてのデータにタイムスタンプを付与することができ、データ間の時間軸上での位置関係を保持できる
  • 柔軟な可視化・分析アプリケーション(Visual M2M Data Visualizer)が付属する
  • クライアントデバイスの提供があり、クライアント側のセットアップが簡単に完了する

また、intdashの競合技術としては、IoTシステムの通信方式として採用されるMQTTや、映像伝送システムで採用されるWebRTCがあります。

MQTTは、intdashが対象とするような秒間数千サンプルといった大量・高頻度なデータのストリーミングには向かず、あくまで頻度の低いメッセージやコマンドのやり取りに適しています。また、通信経路でのデータロストを防ぐQoSの仕組みはあるものの、通信成功後〜ストレージ書き込みまでの間でデータロストをする可能性を排除しきれません。また、MQTT単体ではデータの保存機能はありません。

WebRTCは、P2P通信のアーキテクチャにより、サーバー仲介型のintdashよりも低遅延性の面で優位ですが、基本的には映像データを伝送する仕組みでありintdashのようにマルチモーダルデータの取り扱いに長けているわけではありません。また、P2P通信形式のWebRTCでは、サーバーが存在しないため伝送したデータを後活用のために記録しておくことはできません。

どのようなセキュリティ対策が行われていますか?

intdashは、秘匿性の高いデータを取り扱う自動車メーカーの研究開発部門において多数の採用実績があります。intdashで集めたデータはお客様の大切な資産になりますので、高いセキュリティを担保できるよう、intdashはソフトウェア・ハードウェアのすべての面においてセキュリティに最大の注意を払って設計・運用されています。また、第三者によるセキュリティ診断も実施しています。

当社が提供するマネージドサービスにおいては、必ずSSL/TLSを使用する設定とし、盗聴や改ざんを防止しています。また、Trend Micro 社の Deep Security をオプションとして追加したり、クライアント証明書を利用したりすることでさらにセキュリティ強度を向上させることも可能です。

データの時刻はどのように管理されますか?

intdashでは、取得したそれぞれのデータに正確なタイムスタンプを付与します。データに付与するタイムスタンプは、デバイスが保持するカウンターから取得した「ある開始時刻からの経過時間」によって管理されます。また、開始時刻はNTPやGPSなどで同期した絶対時刻ソース(時計)から別途取得します。各データの絶対時刻を確認したい場合は、時計から取得した、基準となる開始時刻に、各データが保持するタイムスタンプ(経過時間)を加算することにより算出します。

この仕組みにより、NTPサーバーとの不通やGPS衛星未捕捉によりデバイスが保持する時計が同期されていなくても、データにタイムスタンプを付与することができます。また、デバイスの時刻がずれている状態で取得されたデータの補正についても、開始時刻を補正するだけで済むため容易に行うことができます。

intdashを利用したアプリケーションやデバイスを開発したり、intdashを他のアプリケーションと連携させたりすることはできますか?

intdashサーバーの機能は、REST APIとリアルタイムAPIにより提供されます。APIを介して、お客様独自のクライアントアプリケーションやクライアントデバイスから、intdashサーバーの機能を利用することができます。API仕様書や各種言語向けのクライアントライブラリ、開発ガイドなどの各種ドキュメントもご用意しておりますので、お気軽にご問い合わせください。

また、intdashを活用したシステムインテグレーションやカスタマイズ開発を行うパートナー企業のご紹介も可能です。詳細については お問い合わせください。

intdash を試してみることはできますか?

無償トライアルプログラムをご用意しております(法人のお客様限定)。お申し込みいただければ、14日間ご利用いただけるトライアル環境をご提供いたします。詳細については、 intdash 無償トライアル プログラム をご覧ください。

データ可視化ダッシュボードVisual M2M Data Visualizerについて

Visual M2M Data Visualizerではどんなデータを可視化できますか?

Visual M2M Data Visualizerでは、お客様にて自由にダッシュボードを構築することで、intdashにより伝送されたデータを数値、グラフ、地図、動画などの形式で可視化することができます。

Visual M2M Data Visualizerのダッシュボードでは、前述の様々な可視化方法を実現するため「ビジュアルパーツ」と呼ばれる可視化ウィジェットを使用します。ビジュアルパーツを切り替えることにより、同じデータを様々な方法で可視化することが可能です。例えば、緯度と経度のデータがあるとき、地図表示用のビジュアルパーツを使用すると地図上に位置をプロットして表示することができ、テキスト表示用のビジュアルパーツを使用すると数値として表示することができます。

また、 Visual Parts SDK for Visual M2M Data Visualizer を使用すると、お客様独自のビジュアルパーツを開発し、ダッシュボードへ追加することも可能です。

Visual M2M Data Visualizerの推奨環境は何ですか?

Visual M2M Data Visualizerを使用するための推奨環境は以下の通りです。

  • CPU: Intel 第3世代 Core i5以上
  • メモリー: 8GB以上
  • ネットワーク: インターネットに接続された環境
  • OS: Windows、Mac OS(iOS上のChromeではData Visualizerを利用することはできません)
  • ウェブブラウザー: Google Chrome (最新バージョン)

intdash用クライアントデバイスについて

デバイスをモバイル回線で使用するには何が必要ですか?

クライアントデバイスとしてintdash Terminal Systemを使用する場合、モバイル回線(LTE)に接続するには、以下の2つの方法があります。

  • LTEモジュール(指定品、アンテナ付き)を購入いただき、intdash Terminal System内に設置する(intdash Terminal SystemにはSIMスロットが付いていますが、LTEモジュールは内蔵されていません。SIMカードを挿入するだけではLTEによる通信はできず、LTEモジュールの設置が必要になりますのでご注意ください)。
  • USB接続によるLTEアダプター(指定品)を購入いただき、intdash Terminal Systemに接続する。

指定品のLTEモジュールやLTEアダプターについては、当社担当まで お問い合わせください。また、日本以外で使用する場合や5G回線をご使用になる場合など、より高度な利用方法についても、当社担当からご回答いたします。

1台のデバイスでどのくらいのデータを取得できますか?

クライアントデバイスの処理性能により、1台で取得できるデータの量は異なります。

目安として、EDGEPLANT T1を使ったintdash Terminal Systemでは、CAN 4チャンネル(500kbps x バス負荷100%)、H.264動画 1チャンネル(15fps, QVGA~Full HD)、音声 1チャンネル、GPS 1チャンネルを同時に取得すると、処理性能のほぼ限界となります。

さらに他のデータの取得をご希望の場合には、既存のデータと入れ替えていただくか、新しいクライアントデバイスを追加していただく必要があります。

なお、上記の例の構成はあくまで一例であり、intdash Terminal Systemではペリフェラルデバイスを組み合わせることで様々なデータを取得することが可能です。取得可能なデータの量は組み合わせにっても異なりますので、詳細については当社担当まで お問い合わせください。

デバイスにはどのくらいデータを蓄積できますか?

intdashのクライアントデバイスは、帯域不足や回線切断などで取得したデータをサーバーに送信できない場合、データをクライアントデバイスのローカルストレージに蓄積します。蓄積されたデータは、回線が復帰した際に自動的にサーバーに送信されます。

クライアントデバイスとして、EDGEPLANT T1を使ったintdash Terminal Systemを使用する場合、蓄積可能なデータの量はおよそ128GBです。

例えば、CANデータ4000フレーム/秒 × 2チャンネル、NMEAデータ60メッセージ/秒、H.264(1920x1080 ピクセル)15FPSのデータを取得している場合、回線切断時には1時間でおよそ3.5GBのデータがローカルストレージに蓄積されます。そのため、通信回線が切断された状態でも36時間程度(128GB ÷ 3.5GB/時)であれば、ローカルストレージにデータを蓄積しながら動作継続が可能です。

ストレージ容量を増やすことで、より多くのデータを蓄積することも可能です。 容量の増加をご希望の場合は、要件に合わせて最適な構成をご提案しますので、当社担当まで ご相談ください。