国内初、無人自動運転荷重車両5台による24時間連続走行を実現
日野自動車株式会社(以下、日野自動車)は、大成ロテック株式会社(以下、大成ロテック)の福島県田村市の「大成建設グループ次世代技術実証センター」において、CASE技術を活用したお客様起点のソリューションの実現を目指し、大型トラックによる自動運転荷重車両(自動運転レベル4相当※)の無人走行を実施しています。国内初となる5台の自動運転荷重車両による24時間連続稼働を行い、そのデータ収集基盤としてintdashが活用されています。
大成ロテックが新設した一周909mの「舗装のテストコース」において、日野自動車の大型トラック「プロフィア」をベースとした自動運転荷重車両5台を走行させ、舗装の耐久性を評価するプロジェクトです。車両は総重量44トン(積載29トン)の重荷重状態で、時速40kmでの定速走行および、トラックヤードからの出庫・帰庫を含めた一連の運用を無人で行います。
舗装のテストコースでの「無人自動運転荷重車両」紹介
無人で走る自動運転荷重車両
自動運転車両の安全性および安定した運用を確保するためには、継続的なデータ検証が不可欠です。日野自動車の研究開発部門(東京都日野市)では、遠隔地から車両状態をデータ収集および解析できる環境の構築が求められていました。
従来は、車両に測定機材を搭載し、ドライバーと測定員の2名体制で試験走行を行いながらデータを取得する必要があり、評価業務における人的負担の大きさが課題となっていました。また、遠隔地にある試験車両のデータは、現地で取得後にPCへ取り込み、アップロードする必要があり、データ取得から解析開始までに時間を要していました。
intdash画面
日野自動車は、自動運転システムの制御とは独立した、高頻度のデータ収集・蓄積基盤としてintdashを活用しています。車両から取得されるデータを収集・蓄積することで、異常時の解析や運行状況の把握に活用しています。また、現場から離れた開発拠点においても、車両状態をリアルタイムに確認できる環境を構築しています。
加えて、取得したデータは舗装評価や運用改善に活用するため、関係者間で共有され利用されています。
車両に搭載されたLiDAR、カメラ、ミリ波レーダー、GNSS等のセンサー情報と地図情報を組み合わせた自動運転において、取得データを活用することで、挙動確認や不具合分析を遠隔で実施可能としています。
遠隔地からの車両監視およびデータ取得を可能とする運用基盤を構築し、現地に依存しない運用・開発環境を実現しました。
データ取得の自動化により、従来必要であった測定員の同乗が不要となり、ドライバーのみで評価が可能となるなど、現場の人員負担の軽減に寄与しています。
リアルタイムでのデータ確認およびログ取得により、迅速な解析と対応が可能となっています。また、常時データ取得により、過去の記録を活用した確認・対応が可能な環境を構築しています。
日野自動車は、本取り組みを通じて自動運転技術および知見やデータの蓄積を図り、物流分野における課題や労働力不足といった社会的課題への対応に資する事業の実現を目指していきます。
また、リアルタイムでのデータ収集運用基盤を活用し、関係者間でのデータの共有・活用を通じて、遠隔地における車両状態の把握や継続的な運用改善を可能とするとともに、自動運転に関わるソリューションの提供に向けた取り組みを進めていきます。
※ 限定領域内の無人走行を想定した自動運転